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文献詳細

雑誌文献

臨床検査20巻12号

1976年11月発行

文献概要

技術解説

ベンスジョンズタンパクの検出・同定法

著者: 河合忠1 山岸安子2

所属機関: 1自治医大・臨床病理学,臨床病理部 2自治医大病院臨床病理部

ページ範囲:P.1341 - P.1350

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 ベンスジョンズタンパクの特有な熱凝固性を初めて確認したのはイギリスのDr.Watsonであって,1845年11月1日,土曜日の日付で彼は,当時既に有名なDr.H.Bence Jonesあてに質問の手紙を送っている.それについてDr.BenceJonesが医学雑誌に記載していることからBen-ce Jonesタンパクと呼ばれるようになった.欧米誌でも広くBence-Jones proteinと誤って書かれているが,前述のように,1人の名前を引用したのであるからBenceとJonesの間にハイフンを入れるのは間違いである.
 ベンスジョンズタンパク(以下BJPと略す)は56℃に加温すると白濁沈殿を生じ,100℃以上に加温すると再溶解する特有な熱凝固性を示すタンパクと定義された.しかしタンパク質化学の進歩によって,現在では,"単一クローン性の遊離L鎖"をBJPと呼んでいる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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