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文献詳細

雑誌文献

臨床検査20巻12号

1976年11月発行

文献概要

技術解説

細菌性毒素と抗毒素の検出法・2—下痢原性毒素

著者: 三輪谷俊夫1 本田武司1

所属機関: 1阪大・微研細菌血清

ページ範囲:P.1351 - P.1358

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下痢原性毒素(diarrhogenic toxin)とは
 細菌毒素の研究の中で,最近特に進歩の著しいものに下痢原性毒素があげられる.その理由は,コレラ毒素(コレラーゲンcholeragenまたはコレラ・エンテロトキシンcholera-enterotoxinと呼ばれる)の高純度精製と作用機序の解明が進んだことと,その生物活性の測定法が確立されたためである.
 腸管粘膜上皮細胞に直接作用して下痢を引き起こす下痢原性毒素は,いろいろな菌種によって産生されるが,共通していることは腸管結紮ループ法および皮内反応がいずれも陽性を示すことである.Keuschら(1975)は下痢原性毒素を更に次の2群に大別している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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