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文献詳細

雑誌文献

臨床検査20巻12号

1976年11月発行

文献概要

異常値・異常反応の出た時・47

リポタンパク

著者: 菅野剛史1

所属機関: 1慶大,中検臨床化学

ページ範囲:P.1381 - P.1385

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 リポタンパクの異常には,家族性に観察されるいわゆる家族性高脂血症と,原疾患を別にする続発性のリポタンパク異常,更には正常人に認められない異常リポタンパクの出現する疾患群と,いくつかに分けて考える必要がある.しかし,いずれにしてもその異常および異常リポタンパクの検出は分析法との関連で論ずる必要があることは事実である.分析法の中には,抗βリポタンパクなどを用いた免疫学的な方法による分析1),または硫酸多糖類を用いた分析2),超遠心を用いた分析3)などが認められるが,ここでは単に単独のリポタンパク分子種のみを観察するのではなく,すべてのリポタンパク分子について観察が可能である泳動分析による異常パターン,異常値について考えてみることにする.
 一方リポタンパクの分析においてその値を評価する場合には,必ず血清脂質の分析値は当然参考にされねばならぬものであり,その間でのデータの矛盾を考えることは,脂質検査のデータ管理という観点で最も重要なことである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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