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文献詳細

雑誌文献

臨床検査20巻12号

1976年11月発行

文献概要

新しいキットの紹介

Latex凝集法による無および低ハプトグロビン血症のスクリーニング法

著者: 大谷英樹1 川尻由子2 湯田美江子2

所属機関: 1北里大臨床病理 2東京SRL

ページ範囲:P.1413 - P.1415

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緒言
 α2グロブリンに属する血清ハプトグロビン(Hapto-globin;Hp)は,遺伝によって決定される主な三つの型に区別される.すなわち,1-1型,2-1型および2-2型である.一方,臨床的にHp値は各種病態において特徴ある変動を示すので,疾患の診断ならびに予後の判定に有用である.しかしHpの測定が余り普及していないのは,Hpの正常値が型別に異なるのでHp値を臨床的に正しく評価するためには型別に比較する必要があり,したがって型判定に手間がかかるためと考えられる1)
 今回著者らは,Behringwerke社製のLatex凝集反応に基づく方法により,Hpの著減ないし欠如する血清をスクリーニングする簡易法について検討する機会を得たので,その知見について報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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