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文献詳細

雑誌文献

臨床検査20巻13号

1976年12月発行

文献概要

異常値・異常反応の出た時・48

ウイルスの血清抗体価

著者: 藤井良知1 中村健1

所属機関: 1帝京大・小児科

ページ範囲:P.1484 - P.1488

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 ウイルス感染症に際して血清抗体価の測定が要求されることが多いが,それは診断の目的であって,ウイルス感染に対して特殊治療法のほとんどない現状においては,それが治療に直接に結びつくことは少なかった.
 診断の目的には急性期・回復期のペア血清をそろえて同時に同じ条件で抗体価の測定を行い,その回復期における有意上昇を証明することが必要である.回復期の単一血清に高い抗体価を証明しても近い過去にその感染を経過したことを想像はさせるが,しかし診断上確定的のものとはならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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