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新しい肺機能検査法・Ⅵ
残気量の測定
著者: 大久保隆男1 長島純夫1
所属機関: 1東北大・第1内科
ページ範囲:P.1489 - P.1495
文献購入ページに移動 全肺気量,機能的残気量などの肺の容積の測定は,最大呼出後も肺内に一部の空気(残気量)が残るために,スパイロメトリーでは測定できない.これらの肺内気量の測定1〜3)は,古く1800年初頭より種々の方法が開発され,現在ではいくつかある検査法の一つが,それぞれの臨床呼吸機能検査室でルーチン化されて取り入れられている.
残気量,機能的残気量,全肺気量などの本検査から得られる一連の肺気量分画の値は,換気力学,拡散,クロージングボリュームなど,すべての肺機能検査の成績を評価する際の基礎となるものである.本稿では,肺気量の生理学的な意味,測定法,肺機能検査評価への応用などについて述べる.
残気量,機能的残気量,全肺気量などの本検査から得られる一連の肺気量分画の値は,換気力学,拡散,クロージングボリュームなど,すべての肺機能検査の成績を評価する際の基礎となるものである.本稿では,肺気量の生理学的な意味,測定法,肺機能検査評価への応用などについて述べる.
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