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文献詳細

雑誌文献

臨床検査20巻13号

1976年12月発行

文献概要

中検へ一言・中検から一言

ぜひ検査部の当直制を!,他

著者: 滝野辰郎1

所属機関: 1京都府立医大・内科

ページ範囲:P.1496 - P.1497

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 私はここで大学病院における内科医として中央検査部に望む点をあげてみたい.その第一は緊急検査,特に時間外緊急検査の実施である.過去には臨床検査はすべて臨床医の手で行われ,不十分ながら緊急事態に対処し,医師自らが解決していた.しかし検査項目が増加,繁雑化するとともに臨床検査の中央化が進められ,より正確な成績を得ることができ,同時に確実な質的量的診断の下に的確な治療が施せるようになった.しかし,これら臨床検査は通常,検査部独自のスケジュールに従って消化されており,疾病の急変あるいは突発的事態の発生に要求される緊急検査は24時間受け付けの体制にはなっていない所が多い.このような場合,臨床医はやむを得ず不正確な簡易測定法あるいは一部の検査のみ行うことによって対処しているのが現状で,これとてベッドサイドにほとんど拘束されている医師一人には不可能で,同僚医師の肩代わりの下に行いうるものである.医療従事者は診療各科をはじめ放射線科技師,看護部などは当直または交替制によって24時間体制になっているが,検査技師には女性が多いという理由からか当直制を敷いていない施設が多く,特に大学病院にこの傾向が強いようである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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