icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査20巻13号

1976年12月発行

文献概要

研究

心臓の電気活動が脳波記録に混入する要因—血圧と体格との相関

著者: 阪本実男1

所属機関: 1大阪府立成人病センター脳神経科脳波室

ページ範囲:P.1517 - P.1521

文献購入ページに移動
はじめに
 脳波の記録はアーチファクトとの戦いであると言われるほど,アーチファクトの混入が多い.その中でも被検者に由来するものが高率を占めるようである.このアーチファクトで比較的連続して見られるものに心電図の混入があり,単極誘導の記録で目立つ.この原因は次の三つに大別されよう.①電極接触抵抗値が高値である,②被検者が接地された金属に触れている,③被検者の体格や機能的要因により心臓の電気的位置が横位である.ここで,⑧は経験的に知られているが,この種の報告が一,二あるだけで統計的に検討したものはみない.著者は,この現象を臨床的所見と無関係に視覚的観察による心電図との関係を統計的に検討して報告1,2)した.
 今回は心電図,血圧,体格と本現象の相関について視覚的観察で統計的に検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?