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文献詳細

雑誌文献

臨床検査20巻13号

1976年12月発行

文献概要

研究

酵素—比色法による血清トリグリセライド定量法

著者: 木梨園子1 猪俣美栄子1 田原保昭1 野村耕一1 佐藤信彦1 畠中陳夫1 深田満子1 真喜志康一郎1 内田壱夫1

所属機関: 1日本医学研究所

ページ範囲:P.1522 - P.1526

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(1) LPL-GDH系酵素—比色法による血清TG測定法の基礎的検討を行った.
(2)検体盲検値の内容につき検討を加え,遊離グリセロール,リン脂質,タンパク結合SH基群,脱水素酵素群および未知物質による非特異呈色が誤差の主なる要因であることを確かめた.
(3)溶血による正誤差の機序は主にヘモグロビン由来のSH基によるもので,これは反応系にSH阻害剤を添加することにより阻止できた.
(4)遊離グリセロール,リン脂質,脱水素酵素群および未知物質由来による非特異呈色は,各種血清間で変動が小さく,二次標準物質としてプール血清を用いることにより平均的に消去が可能と考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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