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文献詳細

雑誌文献

臨床検査20巻5号

1976年05月発行

技術解説

白血球機能検査法遊走能

著者: 巽典之12 木村雄二郎3 前田宏明3 福岡紘一3 福田ヒロ子4

所属機関: 1阪市大・臨床血液科 2大阪府立成人病センター血液内科 3阪市大臨床検査部,臨床血液科 4大阪府立成人病センター

ページ範囲:P.471 - P.480

文献概要

 白血球がその機能を発揮するのは流血中ではなく,血管外である.造血臓器内の白血球が流血中に動員され,炎症巣に移動し,異物を貧食するまでの一連の白血球の動きを調節するのは白血球内のアクチン・ミオノンから成る収縮タンパク系によるのは周知の事実である1).白血球機能を知る検査法は種々報告されているが,残念ながら分子レベルでの検査法は最近始められたばかりで一般的でない。細胞レベルの検査法は細胞機能の総和の結果を示す意味からも基木的検査法であるといえよう.著者らは遊走能,粘着能,貧食能,殺菌能,そして細胞内物質の測定なとを検査目的にかなった方法を選択し,検査を行って,この結果より病型診断,病期の判定に利用している.今回は諸種の白血球機能検査法のうら,遊走能に関する二,三の一般的な検査術式について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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