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文献詳細

雑誌文献

臨床検査20巻5号

1976年05月発行

文献概要

技術解説

割断法による走査電顕試料作製法

著者: 田中敬一1

所属機関: 1鳥取大・第2解剖学

ページ範囲:P.481 - P.488

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 走査電子顕微鏡はその性能上,細胞・組織の表面を観察するのに威力を発揮する.しかし表面だけの観察ではやがていぎ詰まってしまうので,最近組織細胞を割断し,内部を見ようとする試みが多くなってきた.そしてその方法も,二,三年前までは,樹脂冷凍割断法1),クライオフラクチャー法ぐらいなものであったが,今では,アルコール割断法2,3),スチレン割断法4),DMSOを用いる法5)などいろいろな方法が発明されている.
 これらの方法を,割断に必要とする温度で分類すると,①−30℃ぐらいの温度(冷凍箱)を用いるもの—樹脂冷凍割断法,②窒素温度を用いるもの—アルコール割断など,③室温で行うもの—スチレン割断法,の3種である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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