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第4回樫田記念賞受賞論文
臨床化学分析のシステム化に関する研究
著者: 松井朝子1
所属機関: 1新潟大病院中検
ページ範囲:P.595 - P.602
文献購入ページに移動 臨床検査における機器の自動化は多くの利点1)を有するものとして世界的に普及してきた.一方,コンピューターをこれに導入してデータの処理,業務の能率化を目的とした検査全般の自動化も,欧米では早くから実施の段階を迎え,本邦でも数年前より着目され2),種々の問題点が指摘されながらも徐々に完成した姿を迎えるに至っている.しかし,終局の目標である病院全体の自動化という近代診療形態の合理化達成までは道遠い観がある3).
しかし,一歩ずつこれに近づいている流れは正当であり,種々の問題点を克服して一日も早く優れたシステム化を実現することは臨床検査に関係するものの現時点の努力目標であり,そのためには多方面の力を結集して進める必要があると思われる.我々は1971年4月ごろより検討を始め,IDを装着した日立M4004),500およびM181分光光度計にHITAC−10(4+65K語)をつなぎ,特殊検査を除いた血清を検体とする生化学検査の分析,およびその検査に随伴する検体分離後の業務のシステム化を試みた.その日標5)と経過6)については既に臨床検査自動化研究会において概要を報告しているが,具体的な計画が始まってから約1年半を経た1973年4月よりルーチンワークに使用し現在に至っているので,その経験を主とした実際的研究成果を次に述べたい.
しかし,一歩ずつこれに近づいている流れは正当であり,種々の問題点を克服して一日も早く優れたシステム化を実現することは臨床検査に関係するものの現時点の努力目標であり,そのためには多方面の力を結集して進める必要があると思われる.我々は1971年4月ごろより検討を始め,IDを装着した日立M4004),500およびM181分光光度計にHITAC−10(4+65K語)をつなぎ,特殊検査を除いた血清を検体とする生化学検査の分析,およびその検査に随伴する検体分離後の業務のシステム化を試みた.その日標5)と経過6)については既に臨床検査自動化研究会において概要を報告しているが,具体的な計画が始まってから約1年半を経た1973年4月よりルーチンワークに使用し現在に至っているので,その経験を主とした実際的研究成果を次に述べたい.
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