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文献詳細

雑誌文献

臨床検査20巻6号

1976年06月発行

検査と主要疾患・42

免疫不全症

著者: 河合忠1

所属機関: 1自治医大・臨床病理

ページ範囲:P.650 - P.651

文献概要

 免疫不全症というのは,生体がもっているはずの免疫機能が欠損または低下する病態を意味している,臨床的には反復する感染罹患傾向を示すのが特徴である.しかも,通常は病原性を発揮しない微生物が感染症を起こすことが少なくなく,このような場合を"ひよりみ感染(opportunisticinfections)"と呼んでいる.免疫機能のうちでも細胞性免疫が主として侵されていると真菌感染症やウイルス感染症が起こりやすく,体液性免疫が主として侵されていると化膿菌感染症や敗血症が起こりやすい.
 免疫不全症は原発性と続発性に分けられる.また,免疫機能のどの部分が主として侵されているかによって,(1)細胞性免疫不全症,(2)体液性免疫不全症,および両者が合併してみられる(3)複合免疫不全症の三つに大別される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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