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新しい肺機能検査法・Ⅰ【新連載】
文献概要
末梢気道(small airway)といわれる直径2mm以下の細気管支レベルの病変は,そのあるものは進行性で重篤な状態に至るものがある.しかし従来の一般的な肺機能検査ではその早期の病変が検出しえず,この領域はquiet zoneまたはsilent zoneと呼ばれていた.近年この領域の病変の検出のためにdynamic complianceの周波数依存性,フローボリューム曲線,肺胞気動脈血ガス分圧較差,クロージングボリュームなどの測定が試みられ,なかでもクロージングボリュームはその検出性,測定手技の簡単な点,被検者への負担の少ない点などで優れており,臨床検査としても急速に普及しつつある.
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