文献詳細
文献概要
Senior Course 生化学
—臨床化学検査における酵素化学—酵素による定性・定量分析 Ⅶ
著者: 山下辰久1
所属機関: 1順大・生理化学
ページ範囲:P.756 - P.757
文献購入ページに移動2.反応平衡
2)類似物質の使用(前号より続く)
(2) NADの関与する酵素反応の場合,先に述べたようにtrapping agentを用いて酸化反応産物であるケト化合物を捕捉することにより平衡を移動させることができるが,もしNADの代わりにNADのピリジン部分が置換された,アナログ(pyridine-substituted NADanalogue),すなわち3-acetylpyridine-adenine dinu-cleotide (APAD)を用いるとtrapping agentを用いることなしに,平衡を移動させることができる.
2)類似物質の使用(前号より続く)
(2) NADの関与する酵素反応の場合,先に述べたようにtrapping agentを用いて酸化反応産物であるケト化合物を捕捉することにより平衡を移動させることができるが,もしNADの代わりにNADのピリジン部分が置換された,アナログ(pyridine-substituted NADanalogue),すなわち3-acetylpyridine-adenine dinu-cleotide (APAD)を用いるとtrapping agentを用いることなしに,平衡を移動させることができる.
掲載誌情報