icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査20巻8号

1976年08月発行

文献概要

技術解説

パラフィンによる脳大割切片作製法

著者: 市川悦子1 安藤怜子1 松山春郎1

所属機関: 1東京都神経科学総合研究所臨床神経病理研究室

ページ範囲:P.777 - P.786

文献購入ページに移動
 神経系は百億を越えるニューロンより成り立つていて,これが互いに連絡し合って,その複雑な機能が営まれている.実質細胞の形態,機能がその部位により著しく異なることは,他臓器にみられない特異なもので,同種の病変でも,侵された部位によっては異なった臨床症状を現す.また,ある種の病気では特定の部位が侵される.このことは病理診断上に重要である.病変の好発部位は,中毒,栄養障害,代謝障害,系統疾患,ウイルす脳炎などの診断に際して重要鑑別点となる.以上のことから,脳の検索には大切片の組織標本を作ることが要求される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?