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研究
尿酸の迅速酵素比色法
著者: 岩田一郎1 加藤実2 関知次郎3
所属機関: 1名古屋市立緑市民病院中検 2名古屋市立緑市民病院第1内科 3名市大病院中検
ページ範囲:P.941 - P.943
文献購入ページに移動尿酸は核酸成分の主なる終末代謝産物であり,血中の尿酸量は食物摂取,プリン体の異常代謝,腎からの排泄などを反映し,痛風,骨髄腫,腎障害などで異常な高値を示す.
尿酸の測定法を大別すると,尿酸の還元性を利用した方法1〜4)と,ウリカーゼにより尿酸を特異的に分解し,紫外部吸収の減少から尿酸量を測定する5,6)か,あるいは生成した過酸化水素を他の酸化還元酵素を介して比色へ導く方法とがある.一つはウリカーゼ・カタラーゼ法であり7),もう一つはウリカーゼ・ペルオキシダーゼ法で,色原体としてCu+・ネオクプロィン8),MBTH・ジメチルアニリン9),4—アミノアンチピリン・トリブロムフェノール10),O—ジアニシジン11)などが用いられている.
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