文献詳細
文献概要
臨床化学分析談話会より・50<関東支部>
臨床検査の条件—新しい分析技術応用の可能性
著者: 溝口香代子
所属機関:
ページ範囲:P.1104 - P.1104
文献購入ページに移動 第203回臨床化学分析談話会(1977.6.21)は,新しい分析技術シリーズの第3回目として,最近注目を集めているEnzyme-immunoassay (EIA)を取り上げ,その基礎と臨床応用面からの話題提供がなされた.基礎編は,昭和大学薬学部薬品分析化学・辻章夫先生により"螢光及び発光反応を用いるEIA"のタイトルで,また応用編は,大阪大学医学部中検・宮井潔先生の"ホルモン測定への臨床応用"というタイトルで行われた.
辻先生はEIAの原理をRadio-immunoassay (RIA)と対比させて説明された後,標識するのに用いられる酵素の条件をClinical chemistryの総説を引用されながら具体的に説明された.実際に用いられる主な酵素としては,MDH, G 6 PDH, Peroxidase (POD),ALP,Exo-1,4-glucosidase, Lysozyme,β-D-Galactosidaseなどが一般的であり,これらのうちPODを用いる系では検出系にHomovanilic acidを用いる螢光分析への応用及びルミノール発光反応の利用が,またGalact-osidaseを用いる系では4—Methyl-umbeliferoneを検出系に利用した螢光分析が可能であることを示された.
辻先生はEIAの原理をRadio-immunoassay (RIA)と対比させて説明された後,標識するのに用いられる酵素の条件をClinical chemistryの総説を引用されながら具体的に説明された.実際に用いられる主な酵素としては,MDH, G 6 PDH, Peroxidase (POD),ALP,Exo-1,4-glucosidase, Lysozyme,β-D-Galactosidaseなどが一般的であり,これらのうちPODを用いる系では検出系にHomovanilic acidを用いる螢光分析への応用及びルミノール発光反応の利用が,またGalact-osidaseを用いる系では4—Methyl-umbeliferoneを検出系に利用した螢光分析が可能であることを示された.
掲載誌情報