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文献詳細

雑誌文献

臨床検査21巻10号

1977年10月発行

文献概要

編集者への手紙

正常値を定数100とした場合の試み

著者: 紹田博紀1 久野初雄1

所属機関: 1日本医学研究所

ページ範囲:P.1122 - P.1122

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 正常値とは多数の健常者集団の臨床検査データから得られた異常を識別する基準値であり,その基準値を基に異常を判断し,疾患の度合を知るものです.最近,各種臨床検査に対し自動分析機が急速な発展を遂げ,短時間内に多数の検体の多項目分析が可能となり,医療機関のみならず一般住民の健診に対しても種々の検査が急速に浸透しつつあります.そして一般住民の健診の場合,検査結果が医師の簡単なコメントだけの場合が多く,受検者自身が検査結果を見たい,あるいは知りたいといった要望が少なくありません.しかし,果たして手渡された場合,その検査結果の数値がどんな単位で,何を意味するか理解し難く,結局は結果を見たいという要望とはうらはらに漠然とした気持ちになります.検査結果が理解しやすくなれば自分自身の健康管理に対してもっと興味を持つようになり,成人病に代表される慢性疾患も減少するのではないかと思われます.著者らは一つの試みとして血球検査を取り上げ,その検査から出てくる成績を正常値を定数100として,定数からみた異常の識別を検討してみました.
血球測定機器Coulter Counter Model S計算方法

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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