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特集 小児の臨床検査
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著者: 西村昻三
所属機関:
ページ範囲:P.1159 - P.1159
文献購入ページに移動よく,小児は成人のサイズを小さくしただけの存在ではないと言われる.出生時,体重約3,000g,身長約50cmであった新生児が,最初の1年間で体重は3倍以上に,身長は1.5倍になり,その後も発育し続けるのである.このようなサイズの増大のみでなく,生まれたころは,飲んだり,泣いたりする以外は一日の大半をうとうとと眠ってばかりいたものが,やがて目が見え,笑うようになり,首がすわり,お座りや,寝返りができるようになり,独りで立ち,歩けるようになっていく.すなわち,このように機能的にも分化発達をしていくが,これはサイズの発育といつも並行して進んでいくものである.
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