icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査21巻11号

1977年11月発行

文献概要

特集 小児の臨床検査 Ⅰ.サンプリングの技術

B.骨髄

著者: 細谷亮太1

所属機関: 1聖路加国際病院小児科

ページ範囲:P.1166 - P.1168

文献購入ページに移動
 骨髄は骨の内腔を満たしている組織であり,働きとしては造血機能の他に異物,細菌の貪食や抗体産生などの網内系機能も有している.生後数年は全身のかなりの部分の骨髄が造血細胞を主とする赤色骨髄である.しかし成長するに従い赤色骨髄は徐々に脂肪細胞に置き換わり黄色骨髄へと変化する.比較的遅くまで赤色骨髄を残しているのは,胸骨,骨盤骨,頭蓋骨,脊椎,肋骨などである.骨髄を採取して検索することは血液病の診断や悪性腫瘍の骨髄転移の有無を知るに不可欠である.骨髄を採取するには骨髄穿刺,生検針による骨髄生検,外科的手段による骨髄生検の三つの手段がある.本項では前二者について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?