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文献詳細

雑誌文献

臨床検査21巻11号

1977年11月発行

文献概要

特集 小児の臨床検査 Ⅲ.検体検査

E.血清酵素とアイソザイム

著者: 戸谷誠之1

所属機関: 1国立小児病院研究検査科

ページ範囲:P.1208 - P.1208

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 血清酵素分析の小児病態検査における重要性は成人の場合と同様である.しかしその測定法は成人の検体による場合と差異はないので本稿では省略する.なお,私たちの現在の測定法と必要血清量は資料7(101ページ)に示したので参照されたい.
 小児の正常値は加齢による変動が大きいが,その概略は次のとおりである.出生直後は低値で成長により成人値まで上昇するものとしてアミラーゼ,乳幼児期に高くその後低値化するものとしてGOT, CPK, LDHがある.ALPは小児は高値であるが,生後12〜24か月と12歳ごろに二峰性の上昇を呈し,その後低下する.この変化は平均的な変動状態であり,個体差も著しいのでデータの解釈には個人別正常値の設定も必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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