臨床検査21巻11号

1977年11月発行

特集 小児の臨床検査

Ⅵ．緊急検査

A．発熱

著者： 堀田火帝¹

所属機関： ¹東京医科大学小児科

ページ範囲：P.1330 - P.1334

文献概要

　発熱は子供の症状の中で最も多いものであるが，大学病院の小児科でも，診療時間外ともなると半数が"発熱"の患者である．
　医師が熱のある子供を診るときの要点は，(1)年齢はいくつか．(2)発熱の他に随伴症状はないか．(3)全身状態は悪くないか．(4)経過は長いか．(5)家族に同様の症状の者がいないか．(6)幼稚園,学校など,患児の周囲に流行している病気はないか．などである．