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文献詳細

雑誌文献

臨床検査21巻11号

1977年11月発行

文献概要

特集 小児の臨床検査 Ⅵ.緊急検査

C.痙攣,昏睡,麻痺

著者: 大矢達男1

所属機関: 1聖路加国際病院小児科

ページ範囲:P.1346 - P.1350

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 痙攣,昏睡,麻痺を伴う疾患は,最も重篤かつ劇的な疾患で,時間,場所を問わず,救急疾患の最たるものである.生命及び後遺症にかかわるため,早期診断,早期治療のため適切な緊急検査が必要である.近年CTスキャンなど新しい検査が導入されたが,まだ緊急検査としては一般的でない.緊急検査に当たって,大切なことは,新しい検査でなく,従来からよく知られた検査にいかに習熟し,いかなる順序で行うかであり,神経学的検査法に習熟することである.小児として特に注意すべきことは,一般小児検査と同様,疾病経過が急変し迅速であること,検査技術が難しく修練がいること,患児の協力が得られず愛情と忍耐力を要することの他,成人に比して,疾病そのものがある年齢に偏るため,この知識なくして適切な検査をなしえない.したがってまず以下に痙攣,昏睡,麻痺を呈する疾患を概観し,それぞれについての検査について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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