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文献詳細

雑誌文献

臨床検査21巻12号

1977年11月発行

文献概要

Ex Laboratorio Clinico・11

IgA Nephropathy

著者: 岡田正明1

所属機関: 1国立病院医療センター臨床検査部病理室

ページ範囲:P.1466 - P.1471

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出会い
 IgA Nephropathy(IgA Glomerulonephritis, Berger's Nephropathy)という言葉は比較的新しく,大方の読者には耳新しいかも知れない.実際この名称が公にされたのは10年足らず前の1968年で,腎糸球体メキサンギウムへのIgG,IgAの沈着(Les dépôts intercapillaries d' IgA-IgG)という表題でBerger(ベルジェー)とHinglais(アングレ)の2人の病理学者がフランスの雑誌に発表,次いで1969年Bergerが単独でTransplantation Proceedingsの第一巻に55症例をIgA glomerular deposits in renal diseaseとして発表したのが最初である.
 IgA Nephropathyという言葉を私が初めて聞いたのは1970年10月で,当時私が勤務していたシカゴの病院でのR. McCluskeyの講演会でであった.免疫病理学者としてまた腎病理学者としても著明であった彼においてもこの腎症は当時経験がなく,ただBergerの見解を紹介したにとどまった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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