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文献詳細

雑誌文献

臨床検査21巻12号

1977年11月発行

文献概要

新しい機器の紹介

微量採血における新しい器具

著者: 笹村強1 戸谷誠之1

所属機関: 1国立小児病院研究検査科

ページ範囲:P.1496 - P.1498

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はじめに
 検体検査の中で小児,新生児を対象とする場合の配慮として,測定法の微量化と同時に,検体採取,検体管理の条件が重要である1).一般に新生児の採血にはガラス毛細管(キャピラリー,内径1.5mm長さ11cm)を使用する場合が多く,特に電解質測定における毛細管の使用頻度は本院においては全検査数の約1/3である.しかし毛細管使用における問題点として,1本の採血量(約100μl)が少ないため検査には数本の毛細管が必要であり,遠心分離まで検体調製の手間がかかる,溶血が起こりやすい,各毛細管同士の溶血度に差がある,などの点があげられる.
 今回,Becton, Dickinson社より開発された微量採取器具としてマイクロテイナー2)を使用する機会を与えられ,現在,毛細管と同様日常検査に使用しているのでその結果を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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