文献詳細
文献概要
技術解説
—JB-4・Methylmethacrylate・Divinylbenzene(JMD)包埋による—生検組織標本作製法
著者: 瀬野尾章1 渡辺斉1 土井優子1
所属機関: 1秋田大学第1病理
ページ範囲:P.1532 - P.1537
文献購入ページに移動さて実際に,量的に制限のある生検材料から,このような多岐にわたる検索を望む場合.それぞれの検索目的により固定,包埋を含む標本作製法も異なるため,常に材料の量的な問題が生じることになる.言い換えれば,1回の生検で上述の多目的的形態学的検索に必要なだけの材料を常に得られるとは限らず,また,頻回の材料採取は患者の病状や苦痛からみて決して望ましいこととは言いえない.つまり,生検材料のように資料に量的制限のある場合,1回の生検でしかも一ブロックを資として,先に述べた多目的的形態学的検索が同時に行えることが理想的である.
掲載誌情報