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文献詳細

雑誌文献

臨床検査21巻2号

1977年02月発行

文献概要

編集者への手紙

水—紫外線—ヒビテン—Pseudomonas cepaciaについて

著者: 藪内英子1

所属機関: 1関西医科大学・微生物学

ページ範囲:P.206 - P.207

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 Pseudomonas aeruginosaは臨床材料からの検出頻度と感染症例の件数で他のPseudomonas属菌を大きく引き離し,非発酵性グラム陰性杵菌の臨床細菌学で最も重視されてきました.ところが近年Pseudomonas cepaciaの分離例が多くなり,病院によっては日常細菌検査での検出件数がP.aeruginosaを抜いて第1位を占めているところもあります.分離例の増加は感染症例の発生に結び付きます.分離例増加の要因としては検査水準の向上と菌の蔓延とが考えられます.菌が持っている生理,生化学的特性と,菌をとりまく環境条件が適合したとき,菌の蔓延がひそやかに進行し続けるのでしょう.そこでP.cepaciaの蔓延にかかわる菌側と環境側の要因についての知見をお知らせします.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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