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文献詳細

雑誌文献

臨床検査21巻4号

1977年04月発行

文献概要

新しい心機能検査法・4

UCGによる心機能測定法

著者: 内藤政人1

所属機関: 1国立東京第二病院循環器科

ページ範囲:P.417 - P.422

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 我々医師が患者の病歴を取り始めたときには,既に心機能のことが頭の中に浮かび始めている.患者が,肺疾患はないのに動くと息が切れて疲れやすいとか,咳が出て夜間眠れないと訴えれば,心機能の低下があると考える.もっと極端には,うっ血性心不全の患者をみれば心機能が破綻していると考える.
 現在のところ,心機能の指標が幾つかあり,それらの測定法がいろいろと開発されているが,上述のような病歴,理学的所見,レントゲン所見などから得られる臨床上の情報に基づいて判断される心機能の評価よりもっと鋭敏な検査法が何かあるかと言うと,正直なところないと言わざるを得ない.この点,腎機能,肝機能,肺機能検査などが一応数値として表されて日常使用されているのとは違っている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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