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文献詳細

雑誌文献

臨床検査21巻9号

1977年09月発行

文献概要

カラーグラフ

解説

著者: 赤木正志1

所属機関: 1八尾市立病院皮膚科

ページ範囲:P.930 - P.930

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 癜風の臨床型は通常黒色癜風と白色癜風の二型に大別されているが,その他にも多少の異型があり,Armen-teros (1953年)は,①典型的癜風,②白色癜風,③毛嚢丘疹型,④落屑紅斑型,⑤頭部癜風,⑥顔面癜風,⑦鼠蹊部癜風⑧汎発型,などに分類している,紅斑型は湿疹と混同されやすく,白色癜風は二次的な色素脱失を伴うものであるから原因菌が消失してもしばらく白斑は持続するものである.
 診断は落屑のKOH液標本に菌体を証明することによって容易である(図3).KOH液は20〜40%液を作りパーカーインキ(ブルーブラックに限る)を2:1程度に混合しておくと菌体は短時間のうちに青色に着色するから観察が容易になる.落屑中の菌型には酵母型と菌糸型の2型が区別される.かつてこの菌は細菌と考えられ球菌型と杆菌型に分けられた時代もあった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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