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総説
脳波の自動診断—波形の識別について
著者: 古和田正悦1
所属機関: 1秋田大学・第1外科
ページ範囲:P.955 - P.960
文献購入ページに移動 医師が脳波を解読する際には,波形を視察的に観察し,診断に必要な波形を経験的に抽出するが,その判定にはしばしば主観的な要素があるために,また専門医でも,脳波の解読には一定の時間を要し,解読する量もおのずから限定されることなどから,脳波の自動診断法が強く望まれ,そのための方法とシステムの開発が行われている.
脳波を客観的,計量的に評価するために,コンピューターは早くから脳波の解析に応用されているが,脳波は基調となる波形と一過性に出現する波形とに分けられる.脳波は病的な状態によって変化するばかりでなく,年齢,覚醒,睡眠,種々な賦活などにより,生理的にも変化するものであり,各種波形の周波数,振幅,出現率や様式,左右差や反応性など,解析や自動認知の対象としては,形態的にも機能的にも複雑である.そのために,脳波の解析や分析の目的と方法によって,様々なプログラムが作製されている.
脳波を客観的,計量的に評価するために,コンピューターは早くから脳波の解析に応用されているが,脳波は基調となる波形と一過性に出現する波形とに分けられる.脳波は病的な状態によって変化するばかりでなく,年齢,覚醒,睡眠,種々な賦活などにより,生理的にも変化するものであり,各種波形の周波数,振幅,出現率や様式,左右差や反応性など,解析や自動認知の対象としては,形態的にも機能的にも複雑である.そのために,脳波の解析や分析の目的と方法によって,様々なプログラムが作製されている.
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