文献詳細
文献概要
新しい機器の紹介
変型ウェル型シンチレーションカウンター"LKB 1270-Rackgamma"のRI in vitro検査への応用に関する解析
著者: 市原清志1 宮井潔1 山本智英2
所属機関: 1大阪大学病院中央臨床検査部 2大阪府立成人病センター内分泌
ページ範囲:P.1009 - P.1013
文献購入ページに移動近年ラジオイムノアッセイ(RIA)が一般臨床検査,研究面で広範囲に応用されるに至り,その検体数は飛躍的に増大している.この結果,単調な用手操作に由来する誤差の除去,操作に要する時間の短縮などのため,RIAの自動化が強く望まれる現状にある.現在一般に用いられているRIA測定装置としてのシンチレーションカウンターは,おおむね用手法用にデザインされたものであり,RIA全自動という点から見た場合問題があり,かつ処理能力,装置の大きさ,データ処理のオンライン処理に対する可能性など,実用性の面でも問題があると思われる.
我々は最近RIA自動化(RIA total system)用に開発されたLBK社の変型ウェル型シンチレーションカウンターである"1270-Rackgamma"の試用の機会を得た.そこでこの機種のRIAγ-カウンターとしての有効性につき,主として測定の再現性,実用性について,多機種との比較も交じえて検討を加えたので報告する.
掲載誌情報