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文献詳細

雑誌文献

臨床検査22巻10号

1978年10月発行

文献概要

カラーグラフ

ペチロミセス症

著者: 赤木正志1 高安進2 河上清3

所属機関: 1八尾市立病院皮膚科 2大阪大学・皮膚科 3蚕糸試験場硬化病研究室

ページ範囲:P.1050 - P.1051

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 偶発的感染を起こす真菌には,自然の生態系においてヒトの病原菌であるよりも植物や昆虫の寄生菌として知られているものがある.Paecilomyces lilacinusもそのような性格を持つ真菌の一つである.最近この菌種によるヒトの皮膚感染例が認められ,またこの菌種はカイコノウジバエの幼虫であるキョウソに感染し,まれにカイコにも寄生を起こす菌種と同一種か極めて近縁の菌である可能性が明らかとなった.このような事例に遭遇するにつけても,異なる分野の研究者の間で互いに情報の交換されることが切に望まれるものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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