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文献詳細

雑誌文献

臨床検査22巻10号

1978年10月発行

文献概要

総説

CTと脳波

著者: 喜多村孝一1 今永浩寿1

所属機関: 1東京女子医大脳神経センター脳神経外科

ページ範囲:P.1077 - P.1082

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 近年,医療にコンピューターを導入しようとする試みが盛んであるが,CTはその中で最も成功したものの一つであろう.1972年に英国のG.N.Hounsfieldによって開発されたCTは,1975年夏に本邦に導入されてから全国の医療機関に驚くべき勢いで普及し,現今では少なくとも脳神経外科領域ではCTなくして脳疾患の診断を語ることができないと言えるほどになった.
 一方,脳波は1929年にドイツのHans Bergerによって開発されて以来,膨大な臨床的経験を積み,脳の機能的検査法として完成され,日常臨床に大きな役割を果たしてきた.そして近年,脳波の計量化が進み,また各種の誘発電位が臨床診断に応用されるようになり,臨床検査法としての脳波も着実に進歩していると言える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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