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文献詳細

雑誌文献

臨床検査22巻11号

1978年11月発行

文献概要

海外の学会から

第10回国際臨床化学会議(メキシコ)

著者: 戸谷誠之1

所属機関: 1国立小児病院

ページ範囲:P.1338 - P.1338

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 2月末にメキシコで開催された第10回国際臨床化学会議は,今年の臨床化学における重要な行事として列記される.しかし,その学会記については多くの方が記事を書かれたので省略することとし,本稿では臨床酵素学に関係する話題について報告する.
 酵素的測定法による血清成分の分析法として過酸化と素を発生させる方法は多い.例えばグルコース,尿酸,総コレステロールなどについて知られている.この方法は最終反応を可視部測定に安定に導びくことが可能である.ところでMasureker(米国)らはトリグリセリドについてもこの反応系による測定法に成功した.彼らはStreptococcus faeciumの膜からL-α-グリセロリン酸酸化酵素の精製法を確立した.トリグリセリドはリパーゼ,グリセロキナーゼ処理によりグリセロール-1-リン酸水なる.これを先の酵素によりジヒドロキシアセトンを過酸化酸素へと導びく.この方法はEsders (米国)らによりMultilayer coating film systemの一環として使用されると報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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