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Ex Laboratorio Clinico・23
アルカリホスファターゼ結合性IgGの発見
著者: 長嶺光隆1
所属機関: 1九州大学,病院検査部
ページ範囲:P.1434 - P.1439
文献購入ページに移動はじめに
血清中で酵素が免疫グロブリンと複合体を形成する現象の認識は,1964年Wildingら1)によって見いだされたアミラーゼとγ-グロブリンとの結合が初めてである.その後,1967年Ganrot2)がLDHとIgAとの結合例を発表して以来,LDHアイソザイム分析の普及に伴ってLDH-免疫グロブリン結合例の検出は増加し,また一方では結合様式や免疫グロブリンの性状,更には疾患との関連についても検討されてきた.
1975年,筆者3)はアルカリホスファターゼ(ALP)とIgGとの結合例を見いだしたが,その後今日まで7例が報告されて,ALPも免疫グロブリンと結合する酵素のグループに仲間入りしたわけである.ここではALP-IgG結合例との出会いから本態解明までのいきさつを紹介する.
血清中で酵素が免疫グロブリンと複合体を形成する現象の認識は,1964年Wildingら1)によって見いだされたアミラーゼとγ-グロブリンとの結合が初めてである.その後,1967年Ganrot2)がLDHとIgAとの結合例を発表して以来,LDHアイソザイム分析の普及に伴ってLDH-免疫グロブリン結合例の検出は増加し,また一方では結合様式や免疫グロブリンの性状,更には疾患との関連についても検討されてきた.
1975年,筆者3)はアルカリホスファターゼ(ALP)とIgGとの結合例を見いだしたが,その後今日まで7例が報告されて,ALPも免疫グロブリンと結合する酵素のグループに仲間入りしたわけである.ここではALP-IgG結合例との出会いから本態解明までのいきさつを紹介する.
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