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文献詳細

雑誌文献

臨床検査22巻12号

1978年11月発行

文献概要

Ex Laboratorio Clinico・23

アルカリホスファターゼ結合性IgGの発見

著者: 長嶺光隆1

所属機関: 1九州大学,病院検査部

ページ範囲:P.1434 - P.1439

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はじめに
 血清中で酵素が免疫グロブリンと複合体を形成する現象の認識は,1964年Wildingら1)によって見いだされたアミラーゼとγ-グロブリンとの結合が初めてである.その後,1967年Ganrot2)がLDHとIgAとの結合例を発表して以来,LDHアイソザイム分析の普及に伴ってLDH-免疫グロブリン結合例の検出は増加し,また一方では結合様式や免疫グロブリンの性状,更には疾患との関連についても検討されてきた.
 1975年,筆者3)はアルカリホスファターゼ(ALP)とIgGとの結合例を見いだしたが,その後今日まで7例が報告されて,ALPも免疫グロブリンと結合する酵素のグループに仲間入りしたわけである.ここではALP-IgG結合例との出会いから本態解明までのいきさつを紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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