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文献詳細

雑誌文献

臨床検査22巻13号

1978年12月発行

総説

血液凝固の生化学

著者: 諏合輝子1 岩永貞昭1

所属機関: 1大阪大学蛋白質研究所

ページ範囲:P.1525 - P.1531

文献概要

 血液は常に流動性を保ちながら生体内を循環しているが,いったん組織に損傷が起こると流動性が失われるとともにゲル化する.こうした止血の仕組みには,血中の有形成分が働く部分と,有形成分を除いたいわゆる血漿成分が働く部分があって,一般に前者を一次止血,後者を二次止血と呼んでいる.血小板の傷口付近への粘着と凝集,リン脂質の放出などは,一次止血に欠かせない反応であり,また二次止血を誘起する引きがねともなっている.二次止血の過程はいわゆる血液凝固に当たる部分であるが,本稿では,ヒトの凝固機転を中心に反応に関与する凝固因子の構造と機能などを概説する.なお,紙面の関係で,各因子の生化学的諸性質についてはほとんど触れないが,末尾の文献で補っていただきたい1〜13)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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