文献詳細
文献概要
カラーグラフ
解説
著者: 野村武夫1
所属機関: 1東京医歯大・第1内科
ページ範囲:P.124 - P.124
文献購入ページに移動大小不同症はすべての貧血で出現しうる.図1では濃染する大赤血球が混在するため大小不同が目立っている.この視野では認められないが,大小不同症には多少なりとも変形赤血球症(poikilocytosis)を伴うことが多い.図2も大小不同症が著明であるが,ここでは小型で著しく濃染する赤血球が多数存在するところが図1と異なる.図2には多染性(polychromasia)も見られ,網赤血球増多症があると推測できる.小球状赤血球は自己免疫性溶血性貧血て溶血が強い場合などにも出現する.
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