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文献詳細

雑誌文献

臨床検査22巻2号

1978年02月発行

文献概要

新しいキットの紹介

原血清を用いるRAラテックス試薬の検討

著者: 岩田進1 阿久津ひろ子1 土屋俊夫2

所属機関: 1日本大学板橋病院臨床検査科 2日本大学・臨床病理学教室

ページ範囲:P.201 - P.204

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はじめに
 Singer1)らが,ヒトIgG吸着ラテックスがリウマチ因子と反応することを利用して開発したラテックス凝集反応は,術式も簡単であり,短時間で判定できることから広く普及しているが,試薬自体に関する問題や実際の使用上の注意点などがこれまでに指摘されてきた2,3).しかし,慢性関節リウマチの発症とリウマチ因子の役割が完全に解明されていない現在,試薬の特異性と鋭敏性の問題が依然残されている.
 検査室では,判定しやすく,再現性及び安定性の優れた試薬が要求されている.現在市販されているRAラテックス凝集反応用試薬はすべて被検血清を希釈することを必要としているが,今回血清希釈を行わないで,原血清のままで反応させるダイレクト型のRAラテックス凝集反応用試薬が開発され,使用する機会を得たので,特にその試薬の安定性について検討を行った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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