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カラーグラフ
有田市におけるコレラ流行時の細菌検査
著者: 小寺健一1
所属機関: 1大阪大学微生物病研究会臨床検査部
ページ範囲:P.582 - P.583
文献購入ページに移動 昨年6月15日夜,和歌山県有田市において,真性コレラ患者2名発生が報じられた.翌日早朝,和歌山県知事よりコレラ流行終息まで三輪谷俊夫教授とともに防疫対策の指導要請を受ける,午後着任,対策本部において対策の打ち合わせを行うとともに早速,地域住民の保菌者検索及び環境汚染調査のため,コレラ菌の汚染が疑われる下水道幹線口の下水,更に井戸水,魚介類,野菜などのコレラ菌検索を実施した.
保菌者検索は延べ検体約82,000件について行い53名の健康保菌者を検出し,下水は4か所の水系よりエルトールコレラ菌小川型を検出した.下記の図はいずれも,和歌山県衛生研究所において行った,コレラ流行時のコレラ検索縮図である.
保菌者検索は延べ検体約82,000件について行い53名の健康保菌者を検出し,下水は4か所の水系よりエルトールコレラ菌小川型を検出した.下記の図はいずれも,和歌山県衛生研究所において行った,コレラ流行時のコレラ検索縮図である.
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