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文献詳細

雑誌文献

臨床検査22巻6号

1978年06月発行

文献概要

研究

血液成分の生理的変動第2報—血清コレステロール及びβリポタンパクの5年間の追跡観察

著者: 山本和子1 塩原正一1 今堀彰1 柳田美子1 北川富雄1 千葉裕典1

所属機関: 1順天堂大学公衆衛生

ページ範囲:P.651 - P.654

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はじめに
 血清脂質の測定は近年,動脈硬化との関連において重要な検査となってきた1〜3).これら脂質の測定法,意義及び正常値などについては既に多数報告されている4〜11).またこれらの脂質は,血中ではタンパクと結合してリポタンパクとして存在しているが,リポタンパクについての研究も最近大きく進展した12〜21).我々は教室員の健康管理を主な目的として,血液,尿,血圧の検査を毎月実施してきたが,血清コレステロールとβリポタンパクについては5年前から測定を開始した.
 このような試みは,勝沼22)が白血球について,大島ら23)がコレステロールについて,中川ら24)がヘモグロビンと全血比重について行った例が報告されてはいるものの,これまで余り多くはなされていない.そこで,我々は,血清コレステロールとβリポタンパクの5年間の追跡観察結果について若干の検討を行ったので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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