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血液ガス分析における"Blood G.A.S.Control"の評価に関する研究—特に保管条件及び開封後経時変化について
著者: 矢内千鶴子1 小川桂子1 四元千恵子1 毛利昌史2 白石透1 山中學3
所属機関: 1東京大学病院中央検査部 2東京大学病院第2内科 3東京大学,中央検査部
ページ範囲:P.665 - P.668
文献購入ページに移動近年のように血液ガス分析が重要視され,その需要が増えてくると,その手技も省力化されることが要求され,しかも正確なデータが迅速に得られなければならない.電気的血液ガス分析計を用いて血液ガス分析をするに当たっては,測定機器が正確に較正されていることが第一の条件である.我々は普通測定する前にpH,PCO2,PO2についてキャリブレーションを行う.キャリブレーションが正確に行われたという前提で測定に入るが,そのキャリブレーションが正確に行われたという保証はない.また,電極膜やKCl溶液,恒温槽の温度の状態など,種々の測定値に影響する条件を標準物質を用いて監視することができれば有り難い.最近になって,このような精度管理の目的で作られたアンプル入りの標準液ブラッドG.A.S.コントロール(ワーナー・ランバート社)が,日本でも市販されるようになり,また,自製のものを含み,このような標準液の使用経験に関する報告も散見される1〜4).我々はレベルⅠ,Ⅱ,Ⅲの3種類のブラッドG.A.S.コントロール(SET No.4B 467)について,そのpH,PCO2,PO2を測定し,精度及び安定性について検討する目的で本研究を行った.
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