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文献詳細

雑誌文献

臨床検査22巻6号

1978年06月発行

文献概要

Laboratory Instrumentation

尿自動分析器

著者: 川島徹1 林康之2

所属機関: 1順天堂大学附属医院中検 2順天堂大学・臨床病理

ページ範囲:P.674 - P.677

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 尿定性検査の簡易化は試験紙の登場によってほぼその目的を達したかの観がある.一方,定量検査法に関してはまだそのほとんどが用手法に頼っており,検体の持つ不潔感からどうしても敬遠される作業となっている.血液化学,血清免疫部門に比較して本来は最初に自動化されてしかるべきものなのであるが,遅れて現在に至っている.その理由は幾つかあげられるが,最大のものは尿中成分の不均一なことであると思われる.また単一成分であってもほとんど0に等しい濃度からその106倍に至るまでの濃度差を持ち,とても単純な測定法ですべての範囲を正確に再現性良く測定することはできない.この致命的とも言える検体側の欠陥をいかにうまく覆い隠すかが自動化への道を遠くしたと言えるであろう.我々は昨年から日立678型分析計を使用し,日常検体処理を試みたのでその内容を紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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