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文献詳細

雑誌文献

臨床検査22巻7号

1978年07月発行

文献概要

カラーグラフ

骨髄腫細胞の様々

著者: 河野均也1 熊坂一成1 土屋達行1

所属機関: 1日本大学臨床病理

ページ範囲:P.700 - P.701

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 骨髄腫とは免疫グロブリンを産生する形質細胞が骨髄内で腫瘍性に増殖する病態と定義される.したがって,骨髄像の検索がその診断に重要な手掛かりを与えるものであることは言うまでもない.骨髄腫に際しては著しい形質細胞系細胞の増殖が認められるとともに,形態学的には成熟形質細胞の特徴を備えたものから,強い異型性を示すものまで様々なものが認められる.確かに多数の異型性の強い形質細胞系細胞の存在は,骨髄腫を強く示唆する所見と言える.しかしながら骨髄像のみで骨髄腫の診断を下せない場合の多いことも事実であり,骨髄標本の観察に当たっては常に種々な臨床検査所見を対比しながら観察したいものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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