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技術解説
抗血清の作り方
著者: 臼井美津子1 菅野恒博1 松橋直1
所属機関: 1東京大学医科学研究所アレルギー学研究部
ページ範囲:P.703 - P.712
文献購入ページに移動抗原による刺激から抗体を産生するに至るまでには,種々の細胞,細胞からの液性因子などの関与する複雑な反応が行われるが,それらの機序は生体というblack boxの中に秘められていて,その全容は明らかにされていない.投与する抗原の量,性状,形態,投与の経路,回数,採血までの期間等々,種々の因子により結果はかなり影響されているはずである.しかしこれらに関する知見が乏しいので,特にウサギ,ヤギなどの中動物では系統的な基礎実験を行うことの困難さもあって,この条件で行うのが最も良いと確信を持てるようにはなっていない.多くの先人たちの経験の集積のうえに抗原を注射し,採血をしている現状である.
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