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トキソプラズマ ラテックス凝集反応(ガラス板法)の検討
著者: 山浦常1 白坂龍昿1 松本克彦1 山田正次2
所属機関: 1東京女子医科大学寄生虫学 2日本凍結乾燥研究所
ページ範囲:P.784 - P.787
文献購入ページに移動トキソプラズマ症の診断は,患者の検査材料からトキソプラズマ原虫を証明することが最も有力な根拠となるが,実際上これは困難なことが多く,血清学的検査法に頼ることが普通である.トキソプラズマ症の血清学的検査法のなかで,最も信頼のおけるものは色素試験(DT)1)である.しかし,一般の検査室ではDTを実施することが困難なため,これに代わって間接赤血球凝集反応(IHA)が広く用いられてきた2,3).IHAは従来その術式の簡易化が望まれキットも市販4)されたが,現在のところ満足すべき製品は得られていない.最近,トキソプラズマ症の血清診断用として間接ラテックス凝集反応のガラス板法を応用した製品(トキソラテックス,以下TL)が日本凍結乾繰研究所より試作された.本製品は,従来のIHAやそのキット製品に比べて操作が容易で,検査結果の判定が2分で完了し,試薬の長期保存も可能であるという.今回,著者らは本製品(Lot.16)について検討する機会を得たのでDTやIHAの成績と比較しつつ考察した.
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