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今月の主題 免疫複合体 技術解説
Clq結合試験
著者: 桜井徹志1 小山哲夫1 田村昇2
所属機関: 1筑波大学臨床医学系内科 2筑波大学基礎医学系・免疫
ページ範囲:P.7 - P.18
文献購入ページに移動これには表1に示すごとく,幾つかの方法が考えられている("Clq結合試験"が,後に述べるポリエチレングリコール沈殿法を意味することがあるので注意を要する).Aの沈降反応は,Clqと免疫複合体の結合反応を寒天内で行わせ,免疫複合体の存在を沈降線として見ようというものであり,Bのラジオイムノアッセイを用いる方法は,125Iを標識したClqまたは抗ヒトIgG抗体を免疫複合体と反応させ,免疫複合体に結合したClqまたは抗ヒトIgG抗体の放射活性から免疫複合体量の多少を知ろうとするものである.この方法は鋭敏でaggre-gated IgG (aggr.IgG)換算量で数μg/mlの免疫複合体量を検出できるという.まず,これらの試験に用いられるClq精製法の実際,アイソトープ標識法の概略について述べた後,各々の方法の手技につき説明していきたい.
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