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文献詳細

雑誌文献

臨床検査23巻1号

1979年01月発行

文献概要

今月の主題 免疫複合体 技術解説

クリオグロブリンの分析と検出

著者: 青木紀生1

所属機関: 1社会保険中京病院検査部

ページ範囲:P.27 - P.33

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 血清(尿)を冷却すると白濁,白濁沈殿を示し,37℃に加温すると再溶解する病的蛋白がクリオグロブリンである.これは試料を冷蔵庫に保存した場合に偶然見つかることが多く,検査室でのみ検出される異常蛋白といっても過言ではない.この発見は基礎疾患の診断に直結するばかりでなく,混合型の場合には免疫複合体として膠原病や糸球体腎炎などの病因である血管炎の原因としても強い関心を集めている.
 クリオグロブリンの検出は試料を冷蔵庫に放置することにより行われ,その検索は単離精製したクリオグロブリンについて実施される.検索法としては同定試験ならびに定量試験がなされるが,同定法としては免疫電気泳動法や二重免疫拡散法などの免疫化学的方法が用いられ,定量法としては屈折計法,Kjeldahl法,Biuret法,紫外部吸収法,単純放射状免疫拡散法などが用いられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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