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研究
R-PHA法によるHBs抗原の検査—市販各社キットの比較
著者: 山田恵子1 石口重子1 浦川和枝1 小原矢素子1 長山正四郎1 品田章二1 小島健一2 大島博3 小堀勝弘3
所属機関: 1新潟大学病院輸血部 2新潟大学医療技術短期大学部 3信楽園病院検査室
ページ範囲:P.67 - P.70
文献購入ページに移動HBs抗原の検査は肝疾患患者ばかりでなく,輸血後B型肝炎の防止,更に医療従事者や患者同士の院内感染防止などのために,その重要性が広く認識され,検査数も増多の一途をたどっている.このため迅速,簡便で高い感度の検査法が要求されてきている.現在,検査法として一元免疫拡散法(SRID法),電気泳動法(ES法),補体結合反応(CF法),逆受身赤血球凝集反応(R-PHA法),免疫付着赤血球凝集反応(IAHA法),ラジオイムノアツセイ法(RIA法)などが開発実施されている1,2).血液センターや病院検査室などでは,操作などの点でSRID法やES法が広く普及しているが,感度の低い難点がある.他方,IAHA法やRIA法は高感度であるが操作が複雑であったり,高価であり十分普及するまでには至っていない.この点,最近普及しつつあるR-PHA法は操作が簡単で,かつ高感度であるので現実に即した検査法であると思われる3〜6).当輸血部では,従来,ES法とIAHA法を平行して施行してきたが,IAHA法の抗原検索のためのHBs抗体,O型血球提供者などの調達に支障を来し検査法の変更をせまられた.以下,異なる3社からR-PHA法キットが発売されたのを機会に各社製品の比較検討を行い,若干の成績を得たので報告する.
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