icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査23巻10号

1979年10月発行

今月の主題 生理検査・2

技術解説

誘発筋電図

著者: 堀浩1 衣川一彦2

所属機関: 1国立奈良病院 2奈良県立医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.996 - P.1006

文献概要

 一般の筋電図検査にあっては,通常筋活動の三態を調べることになっている.つまり,①被検者が随意的に力を入れている状態,②力を全く入れていない状態,③伸張反射の有無を検討する.このうち,①の随意運動中の筋電図は,被検者がこちらの思いどおりに力を入れてくれなければ,良い検査ができない.被検者は普通よく検者の言うことに協力してくださるが,力の入れ方に難しい注文をつけねばならぬときには,ちょっと困ることもある.幸い,神経や筋は電気刺激によって容易に興奮するから,むしろ患者には安静を命じておいて,こちらの思いどおりな電気刺激を加え,その筋応答を記録するほうが好都合な場合も少なくない.そんなのを誘発筋電図と言う.ここから更に進んで,今ではいろいろな検査法が考案されている.
 しかしそれら誘発筋電図の導出に関しては,一般のルーチン筋電図検査と大差なく,技術解説といっても何を書くほどのこともないから,以下では広く誘発筋電図のあり方が分かっていただけるような解説を試みたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら